ナポリの男たちプレゼン資料をお焚き上げする その2 (修正版)
1の続き
・昨年9月に作ったものを数字だけいじったので、最新情報ではない部分あり
・会員限定配信では判明している情報も、あえて一部ぼかして掲載
・いち視聴者がひとりの友人へプレゼンするためだけに作った資料のため、全ての文章の後ろに「※個人の印象を含みます」が付く
※久しぶりに自分が書いた記事を確認してみたら結構な閲覧数があってコメントも頂いていたので、
自己満足の範囲で手直しを加えました。(2020年7月)
■ 結局のところどこが魅力なの?
→順を追って説明します
☆動画が面白い
ゲーム実況者なので動画が面白くなければ人気は出ない。大前提として4人の実況は面白い。それぞれの個性と個人実況で培ったスキルをぶつけ合い、イマイチ混ざりきらずにそれぞれの味がもったりと活きている感覚がクセになる。初期は蘭たんがボケ、すぎるがリアクション、shu3が中和剤、hacchiがツッコミだった(と蘭たんが例えた)が、最近は全員が続々とボケるため蘭たんがストッパーになることも増えている。
・音声波形について
グループ実況を見始める上で一番ネックになるのが、慣れるまで声の聞き分けが難しいことだ。これを解消するため画面下に音声波形を表示させ、声に連動して波が起こることで今誰が喋ったのかを視覚化している。(波形がない動画もあり)hacchi発案。なお、それぞれの声を個別に録音した上で編集する必要があるらしく、生配信や4人で集まって録った動画などでは表示されない。最近ではYoutube向けに字幕での編集も増えてきている。
こんな感じ ↓
・動画のバリエーション
ナポリの男たちには決まったスタイルがなく、色んなタイプの実況を模索し続けてきた。初期はゲームキャラを使ったコント動画が多く、そこから4人協力する動画、対戦する動画、1人の実況を他メンバーが見守る動画、個人実況をリレー形式で繋げた動画など様々なバリエーションの実況が味わえる。そして初期のお互いに探り合っているぎこちなさから最近ではすっかり仲良し実況と化したこともあり、その過程も含めそれぞれの動画で微妙に違う空気を楽しむことができる。
・こだわりの強さ
動画を撮るにあたり話し合いを重ねているらしく、撮ったのに没になった録画分やゲームタイトルが数多く存在するらしい。一本だけお炊き上げとして生配信で公開した以外は、全てお蔵入りとなっている。また、投稿済みの動画も数時間撮った上でそのうちの何十分かだけを編集していることが多く、本当に面白くて撮れ高があると全員で納得した部分だけを公開しているようだ。そのこだわりが動画のクオリティを上げ、安定した再生数の理由となっているのだろう。
☆滲み出る陰キャ臭
自分たちが陰キャであることを公言し、「教室の隅でボソボソと話しているのが似合う」と表現している。グループ実況にはいわゆるウェイ系のノリが漂う動画も存在するが、ナポリの男たちはそんなグループとは真逆であると言っていい。
配信でも披露される黒歴史の数々。チャンネル開設初期は誰が一番モテたかを競う話に(やめておけばいいのに)度々なったが、毎回勘違いエピソードだったりいつの間にか悲しい思いをした話に切り替わったり、全員が怪我をする流れが恒例になった。だが、その飾らない姿が視聴者にウケている。
また、メンバーが優しさで選ばれたという理由が裏付けられるようにそれぞれタイプは異なるものの4人とも本質的に優しく、お互いを気遣い合い必要以上に誰かを傷つけようとしない笑いを生み出す空間が陰キャ臭と絶妙にマッチして、視聴者をリラックスさせる効果がある。
大半が同じく陰キャである視聴者は共感と親しみを覚え、彼らの動画や配信は居心地が良く落ち着く空間となる。
☆あの有名人ふたりも…
名前が一気に広まるきっかけになったのが、有名な歌手2人がナポリの男たちのファンであることを公言したことだった。
・岡崎体育さん
ツイッターで動画を見ていることを何度か呟き、すぎるがそれに反応してチャンネル配信で話題にするようになる。
DMでやりとりした後に一緒にゲームをオンラインプレイする仲になり、2018年4月に夜会へ招き、2時間ほど和やかなトークを繰り広げた。その直前には4人をライブに招待し、後にすぎる以外の3人と顔を合わせて食事をしている。その他配信への応援ツイートを投稿したり、グループや個人のYoutube配信では本名でコメントをしたりなどずっと活動を追ってくれている。自宅にはチャンネル会員限定企画で当選したカレンダーを飾り、テレビの取材で自宅が撮影される際にはしっかり映り込んでいた。
ナポリテンではメンバー4人のイメージイラストのコスプレをした上で4人それぞれっぽいポーズを決めた写真が等身大パネルとして有料エリア外に飾られた。撮影には4人も立ち合い、撮影後は一緒に食事をした話が明かされている。
・米津玄師さん
日本を代表するカビ(蘭たんを昔から追ってる視聴者の意)。ボカロPのハチとして活動を始めた頃、蘭たんの凸配信に参加しずっと動画を見ていること、もうすぐ自分も動画を上げることを話した。そこから10年近く交流はなかったが、2018年3月に米津さんから蘭たんにDMが送られる。今もファンだと伝えられた蘭たんはLINEを交換し、連絡を取り合う仲に。
機会があれば会いたいと言われ、すぎるを除いた3人と岡崎さんも一緒に5月頭に飲むことになった。当日は会話の9割蘭たんを褒め続け、蘭たんの動画は全て見ていることを明かした。なおメンバー3人の動画もチェック済み。チャンネル配信も毎週見ているらしい。
9月末にはすぎる以外の3人と再び飲んでいる最中に突発のインスタライブを行い、そのガチっぷりを実際の音声で公開すると共に夜会に出たいと蘭たんに頼み込んだ。とある音楽系サイトのインタビューでは、2018年に会えて嬉しかった人物として宮崎駿監督と並べて蘭たんの名前を挙げている。
ナポリテン前日、ツイッターにて蘭たんは米津さんに描いてもらった4人のイメージイラストを公開し、米津さんがその引用リプライで蘭たんが隣で酔っていることを呟き騒然となった。イラストはナポリテンの会場内に展示され、後にあの夜は他の3人も一緒に飲んでいて、蘭たんだけでなく米津さんも大分酔った状態で盛り上がっていたというエピソードがリークされた。
☆おじさん4人が仲良くなっていくヒューマンドラマが楽しめる
前述の通り元から仲の良かった4人が組んだわけではなく、実況をするために集まりほぼゼロから関係を作っていった。初期から「仲が良ければ面白い動画が撮れるわけではない」と断言し、自分たちは仲良しグループではないと割り切っていた。
しかし、それが徐々に変わっていった。
今や初期のぎこちなさはなくなり、お互いの趣味嗜好や発言の傾向も大方把握した上ですっかり慣れたやりとりを披露するようになった。
また、当たり前のように半年後や1年後にグループでやりたいことを話す状況にももはや驚かなくなった。
4人のまとまりとしてはほぼゼロの状態から関係性を模索し、作り上げていった様子が視聴者にも伝わり、第三者の立場ながら見守ることができた。
その他詳しい経緯や具体的な違いについては、実際に動画や配信アーカイブで確認するのが一番分かりやすいだろう。
リアルタイムでストーリー性を持った関係の変化を見せてくれるところが彼らの大きな魅力である。
☆顔出ししない売り方の上手さ
これだけ長々と語れるほど彼らのことを深く知っているようだが、実際の顔を見たことがない。
顔を見せない上で実況者としてのイメージイラスト(お顔捏造FA(ファンアート))を自分たちの動画でも使ったり、動画や配信内容の描き起こしを禁止していなかったり、またリアルな顔の特徴を会話のみで視聴者に伝えたりすることで絶妙なイメージ戦略に成功している。
(実はすぎるだけ以前に顔バレしている。メンバーも視聴者も周知の事実であり、チャンネル配信では隙あらばshu3が弄るレベルで浸透している。が、実際の顔が大方視聴者のイメージ通りだったことで、愛されるネタのひとつになっている)
・イメージイラストの特徴
蘭たん…紫の癖毛、眠そうな目、紫ボーダーの服
すぎる…金髪、ツリ目、首のねじねじ、ハーフパンツ
hacchi…黒髪センター分け、(顎鬚)、白ニット
shu3…パーカー、フードで隠れていて顔が見えない
・これまでに判明しているルックス情報(ごく一部)
蘭たん…身長低め、細い、若く見られる、女顔?、ネット上のイメージ通り
hacchi…一番の長身(180センチ以上7.5等身)、細い、暗い、手が綺麗、GUとユニクロ愛用
shu3…身長高め(180センチ以上?)、笑い顔 (>▽<)、大人の男が見て渋い顔、お洒落 etc...
蘭たんは「断片的な情報だけ出して『もしかしてイケメンなんじゃないかな?』と思わせてる」「ナポリが顔出ししたら自殺者出るから」と話している。実際に情報から理想を膨らませたFAが毎日量産されている。リアルでは陰キャの一般人4人だと分かっていても、今や男たちのFAはそれ自体が独立した文化のような盛り上がりを見せている。
☆4人のバランスがいい
上のイメージイラストを改めて見てみても、グループ用に揃えて作られたようなバラバラの特徴を持っている。また、HNに焦点を当ててみてもカタカナ、漢字、ひらがな、英字、数字とバランス良く盛り込まれている。出身地も仕組まれたように全国各地に分布し、年齢もそれなりにバラけている。
そして、トークにおいては2:2に分かれやすい。必ず決まった組み合わせになるわけではないが、何故か上手く半分ずつに分かれることが多い。この偏りのない奇跡的なバランスが、グループの関係性を安定させている要因のひとつである。
・参考:角刈り(すぎる・shu3)とセンター分け(hacchi・蘭たん)
チャンネル開設初期からさり気ないモテエピソードをちらつかせるhacchiに嫉妬したすぎるとshu3が、hacchiにモテない=角刈りイメージを付けようと画策。角刈り警察という名物企画が生まれ、hacchiの発言を取り締まろうとしたものの毎回お互いの好感度を下げようと足を引っ張り合うだけで終わるため、いつしか彼ら自身が角刈りと呼ばれるようになった。
それに対してモテの代名詞としてhacchiのイメージであるセンター分けが用いられるようになり、蘭たんも「俺もモテるよ」としれっとhacchi側に付き、それぞれを角刈り、センター分けと呼ぶようになった。なお、センター分けに関しては次第に4人共モテ遍歴に大差がないと判明したことと、第1回夜会で「(蘭たんは)弟っていうか…」「ブラザーですか?!」という印象的なやりとりがあったことで、ブラザー組という呼ばれ方も一部の視聴者で定着している。
☆全員が多才である
これまでに170回以上行ってきたチャンネル配信において、交代で自分の企画を用意している。
スライドや紙芝居のような手描き動画の他にもフリーの音源を使って歌を唄ったり、実写映像で料理や工作をしたり、ボードゲームやノベルゲーム制作、ポエムや小説を執筆してくるなど各自が既に30回以上のお題をこなしている。もはやゲーム実況者という枠を超えた活動の幅広さだ。
以上の理由から実況者グループにもかかわらずオリジナルの歌が非常に多く、チャンネル配信で発表された歌は大体Youtubeの歌倉庫で公開されている。4人で歌った曲は配信のEDテーマになっており、その他にも各自がソロ曲を多数作成。
代表曲
・「涙・塩分・マルゲリータ」 歌:4人全員
乙女ゲーのテーマソングとして作られたが、企画自体が没になり歌だけが残った。
イケメン風(悪ふざけ)な歌声は擁護不可能なくらいに気持ち悪いが、チャンネル配信のED曲であることから会員にとっては今や耳に馴染んだナポリのイメージソングとなっている。
・「ティニス」 歌:shu3
チャンネル開設初期の神曲。ティニス(隠語)。ド下ネタな歌詞をshu3が爽やかなラップで歌い上げている。hacchiのお気に入り。
・「おじさんのうた」 歌:すぎる
子ども番組を作る企画ですぎるが作成。み○なのうたで流れていてもおかしくない、ほのぼのとしたキャッチーな1曲。
・「ワン・エイト・ディスコ」 歌:hacchi
歌に抵抗があったhacchiへ蘭たんがプロデュース。まさかのディスコナンバーは満場一致で2017年のランキング1位に輝いた。
・「高槻ワンサイドラバー」 歌:蘭たん
すぎるに歌わせる予定で作ったボツ曲をお焚き上げしたところ反響が大きく、チャンネル限定動画として投稿。エモい歌詞と蘭たんの声質が見事にマッチしたガチ曲。
毎年年末には蘭たんPが曲を探してきて歌詞を書き、3人に歌わせる「年末ヒットソングメドレー」がチャンネルの恒例かつ名物企画になっている。その翌週には蘭たん自身が歌った仮歌もしくはボツ曲も公開される。それっぽい曲にそれっぽい歌詞を当ててメンバーそれぞれに異なるジャンルの曲を歌わせる蘭たんのプロデューサー能力が発揮されると共に、それに応えるべく全力の歌唱を披露する3人の歌声も中毒性がある。
また、チャンネル配信内では各自が作った多数のオリジナルキャラクターが誕生している。女性視聴者からの人気が高く、FAが捗る要因の一つになっている。
人気キャラ・登場頻度の高いキャラ
・魔法少女☆ミンキーピンキー …
蘭たんがボイチェン(ボイスチェンジャー)を使って演じた萌えキャラ。通称ミンピン。チャンネル企画の人気キャラ投票では圧倒的1位に輝き、展示会ではイメージイラストを3Dモデル化して動かした動画が公開された。
・ペンチマン…
shu3がshu3名義になる前に名乗っていた実況者のHN(という設定で蘭たんが作成)。ペンチで乳首を捩じりながら実況する、肩幅と胸板が強大な男。shu3本人は断固として認めていなかったが、最近になって受け入れ(諦め)つつある。
・サイコパスラーすぎる…
すぎるのサイコパスな部分に焦点を当てて蘭たんが生み出した。黒い部分の耳は付け耳で、口はマスク。絵描き歌も存在し、妹の名前はパス美。展示会では入場特典として2人のお面が配布された。
・ぺれちゃん …
サッカーについて教えてくれる、キツネ耳と尻尾が生えた18歳の女の子(合法)。
すぎるがボイチェンで喋り、時折おっさんが見え隠れる高音と柔らかい関西弁が魅力の大人気キャラ。
・しょうもなペンギン…
shu3作、hacchiモチーフのゆるキャラ。完璧ペンギンを裏返すと出てくるしょうもなく親しみやすい子。可愛い見た目が好評で、よくFAでhacchiと一緒に描かれる。
・オギャたん…
shu3が作った蘭たんモチーフのゆるキャラ。蘭たんの坊や部分にスポットを当て、全人類のおぎゃらせ感をくすぐるコンセプトらしいが蘭たん本人は不本意。
・タカシくん…
hacchiの紙(闇)芝居に登場。父親も登場するが実の親子ではなく、河童の息子であることが判明する。グッズ企画で缶バッジにもなった、チャンネル開設初期の常連キャラ。
・20年後のナポ男…
hacchi作。小汚いおっさんたち。だいたいチャンネル配信において悲しい未来を予想する際に使われるが、サムネ画像にもよく用いられデフォルメキャラ以上に登場頻度が高い。
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ここから個人としての魅力を語ったり専門用語の解説をしたり
友人の好みを踏まえてこの動画から見て欲しいって順番をコーディネートしたりなど
もう少しあるのですが、公開するのはここまでにしておきます。
需要があるとは思いませんが、引用等はご自由にどうぞ。